11・11 新宿ピットイン夜の部にて、日本のフリージャズ黎明期からトップランナーであり続ける大先輩!坂田明さんをゲストにシワブキです!
これは事件ですよ〜!ぜひともご来場ください!
http://www.pit-inn.com/index_j.php
9月の上越浄興寺での平均律全曲演奏会は想定の倍!のお客様にご来場いただき本当にありがとうございました。名刹浄興寺を「ピアノ寺」にしてしまった調律師の綿貫さんを始め、上越の仲間の方々に応援いただき大成功!感謝しかないです。
実は「ジャズピアニストによるバッハ」プロジェクトは、よく聞かれます。
「なぜバッハをやるの?」
まあ、バッハ好きですから〜とか適当に答えていたのですが、実は、それだけではなく、平均律一巻全曲を毎日通して高いレベルで弾くことができる高い技術と聴取力を獲得するという目標がありました。目標を達成したとは言い難いですが、いままで見たことのない景色がたしかに見えています。ここまでの成果があるとは思いもしませんでした。
バッハは独特の難しさがあり、youtubeなどを見ていても世界一流のピアニストのとんでもないミスを楽しむことができます笑。なんてことのないところで「おちてしまう」のです。
これは僕の意見ですが、バッハの音楽は「心」の感情の発現ではなく、表現の彫刻、建造物のようなものなので、演奏者もショパンやシューマンのように「心」を頼りに演奏することが難しいのです。つねに観照し「眺め続ける」ことが必要です。そういう音楽の特徴はジャズも共通すると思っています。僕は「魂」がやる音楽はこうしたものだ、と思っています。
まあ心や魂ってなによ、ってありますが、そのへんの事を何万年も人類は考え続けて諸説あります。
二時間程度の曲をノーミスというのもハードル高いけど、よくいわれる集中力だけの問題でなく、人間の在り方というか、様々なスタンスが「心」に惑わされない高いレベルで調和してないと難しい、と、心底、笑、感じています。
僕はシューマンやラフマニノフが大好物で、「心」の音楽が嫌いなわけでは全くありません。どちらが優れているか、ではなく音楽へのアプローチの違いだけなのです。あと成立した社会の背景もあると思います。あと「心」「魂」それぞれの音楽があるという乱暴な話でもなく、それはシームレスに常にどちらもあるものです。度合いの話です。
ともかく一巻については今までとは違うアプローチを始めます。録音します。またみなさんの前で演奏することもあるかもしれません。でも深くやりたい曲はたくさんあります。次は二巻か、ゴールドベルク変奏曲か、フーガの技法、か。
明日終わるともしれない人生ですので、とっととケツマクってがんばります。
「なぜバッハをやるの?」
僕はジャズピアニストですので、もっと良いジャズピアニストになるために、バッハが一番近道だとおもっているので、やってます。
これからそう言おう。いや、まあ好きなのもあるんですけど。